さて、切開手術を始めて直ぐに気がついたのは、３本とも被膜が劣化してボロボロになっているということ。
経年変化か熱によるものだろうか。ただし、同じセンサー部分から分岐している隣の配線の被膜は大丈夫そう。この線の材質に問題があるのか。
他の配線も心配になってきた。ネットで少し調べてみたところ、配線の被膜の劣化はどんな車でもありうることのようだ。
（１７年間も乗ったプジョーでは気がつかなかったが。。）
＜余談＞たまたまネットで見つけたのは、ある時期のベンツで配線の被膜劣化がよく見られるという話。信頼性だけがウリのはずのドイツ車でも、こんなもんです。故障しやすいかどうかは、メーカーや車種による違いなどたいしたことはなくて、個体の当たり外れや、日ごろのメンテナンスの適否の方がファクターとしてはずっと大きい、というのが持論です。特に、予防的なメンテナンスが大事でしょう。前にも書きましたが、ショッピングセンターのスロープで立ち往生していた恥ＢＭＷもいたし。
ともかく、できる範囲で劣化した被膜を剥がし、１本ずつビニールテープで巻くことにした。しかし両端が接続された状態で巻くのはかなり大変。腰が痛くなってくる。３本それぞれ巻いてから、全体を束ねるように巻いたが、包帯を巻いたようで、なんとも見栄えは悪い。ま、ともかく応急処置なので善しとする。
バッテリーのマイナス端子を繋ぎ直し、イグニッションＯＮ！ 一発で始動。
最初に(最初だけだったかもしれない）感じたのは、ブレーキを踏み込んだ感覚が違うこと。以前は、踏み初めがスポンジーな傾向だったが、それが直線的に近くなった。スロットル・センサーと関係するのかどうか、よくわからないが。。
今回、被膜をはがしてテープを巻きなおしていないところも劣化しているはずで、このままではショートするかもしれない。いずれ１６万円の部品をオーダーすることになるのだろうか。
【2010/6/3 追記】
その後、セルを回してもエンジンが掛からないという現象は起きていない。また、ENGINE CHECKのランプが灯ることも無い。
それから、これは気のせいかもしれないけれど以下のように感じた。
・アイドリング時の排気ガスのガス臭さが低減された。
・燃費が向上した。
計測したわけではないので、事実かどうかわからないが、もし本当にそうであれば、やはり劣化した被膜により配線がショートし不正な信号の送受が起きていたのではないかと思う。
そうであれば、この車のメンテナンス上の要注意点かもしれない。